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【団体医療保険】医療保険を戦略的に!注意点と適切なプラン選択方法とは

2024.6.19

近年、香港では医療費の上昇とともに、医療保険料も右肩上がりの傾向にあるのをご存じでしょうか?香港に在住する人々にとって医療保険は必要不可欠な保険でもあり、金銭的な負担が増えるにつれ、勤め先の団体医療保険の有無を重視する傾向が強まっています。 

企業にとってはコスト増にはなるものの、団体医療保険を適切に設定することで経営上のメリットに繋げることも可能です。そこで本記事では、団体医療保険の概要や補償内容とともに、企業が加入するメリットなどについて解説します。

 NNIでは、香港の保険ブローカーとしてお客様の立場に立って最適な保険をご提案いたします。香港の保険についてお悩みの場合はぜひご相談ください。

団体医療保険とは?概要と補償内容を紹介

団体医療保険とは、企業が自社で働く従業員のために加入する医療保険です。香港では日本の健康保険のような公的医療保険がありません。そのため福利厚生の一環として、会社が従業員を被保険者として民間の医療保険に加入するのが一般的です。 

団体医療保険の概要や補償内容などについて説明します。

保険種目

団体医療保険の概要

団体医療保険は、会社が従業員向けに手配する医療保険です。団体医療保険に加入すると、被保険者である従業員がケガや病気により通院、入院、手術等をした際にかかった費用が保険から支払われます。 

しかし、補償限度額(サブリミット)が設定されている場合には、実際にかかった医療費のほうが多くても、支払われる保険金額はサブリミット額までとなります。医療費をフルカバーするタイプは保険料が高く、サブリミットをつけることで企業の保険料負担を抑えて契約をするパターンが多いようです。 

団体医療保険は、「団体」という名のとおり、基本的には全従業員を対象とします。ただし、香港への滞在期間が短い駐在員に対しては海外旅行保険を契約する企業も多くあります。その場合には、一般的に、現地採用の従業員や駐在員でも滞在期間が長い方を対象とします。 

一方で、保険会社が定める最低加入人数をクリアする必要もあります。具体的な人数は保険会社によって異なりますが、一般的には10人程度とされています。従業員が10人居ない場合は、選択肢が減りますが、手配できる保険会社やプランは有りますので、個別にNNIまでご相談下さい。

団体医療保険の補償内容

具体的な補償内容は保険会社や各企業の実態によってさまざまですが、一般的には入院時にかかる費用や通院時にかかる費用が補償されます。 

入院時に補償される費用には主に以下のようなものがあります。

  • ・部屋代
  • ・医師の部屋訪問代
  • ・手術室利用代
  • ・手術(技術)代
  • ・麻酔代など

サブリミットがつく場合、例えば部屋代や医師の訪問代なら1日あたりの限度額や支払い限度日数が設定されます。また手術にかかる費用は手術の難易度によって限度額が変わるのが一般的です。 

通院時の補償は、一般医や専門医、漢方医など、診療科別に1回あたりの限度額や年間あたりの支払い限度回数が設定されます。80%、100%などカバー率が設定されることもあります。

近年の傾向は?団体医療保険の注意点

従業員が病気やケガをした際に安心してメディカルケアができることは、会社にとっても労働戦力につながるため大切です。近年、香港では医療費が上昇傾向にありますから、団体医療保険でしっかり備えておくことが望まれます。 

しかし、医療費の上昇は保険会社にとっては保険金支払い額の増加につながります。基本的に保険契約の保険料は、保険会社にとって保険金の支払いリスクが大きくなるほど上がる仕組みで、結果的にその影響が保険料アップとして契約者に跳ね返ります。保険料が年々上がって経営を圧迫してしまわないよう、加入時には長い目で保険プランを設定する必要があります。 

とくに新規加入の時だけ安い保険料を提示する保険会社もありますから、注意が必要です。補償内容にもよりますが、団体医療保険の年間保険料の目安は1人あたり5,000~9,000香港ドル程度です(2024年3月現在)。一般的には加入する従業員数が多い方が保険料は割安です。 

ただし、病気やケガで保険金を請求する従業員が多ければ翌年以降の保険料が上がることもあります。保険事情に詳しいブローカーに相談しながら、病気やケガのリスク抑制に努めることも大切でしょう。先々を予測しながら計画的に上がるようにするなど、安定的な保険(コスト)運営に繋げられることもあります。

団体医療保険を適切に選択するためには?

今後も医療保険料が上がり続ける可能性を考えると、賢い保険選びが求められます。そのためには次の2点を意識されることをおすすめします。 

  • ・香港の医療保険について良く理解する
  • ・人事政策の1つと考える

それぞれ詳しく説明します。

香港の医療保険についてよく理解する

まずは、日本とは異なる香港特有の医療制度や医療保険についてよく理解することが大切です。とくに香港に来られたばかりの方の多くは、日本の制度と同じ感覚で医療機関にかかり、驚くような金額を請求されたという話をよく聞きます。

保険に加入していれば保険金でカバーできるので安心ですが、翌年以降の保険料増となって跳ね返ってくるということも理解しておかなければなりません。 

なお、冒頭でお伝えしたように団体医療保険への加入はある程度の人数が必要です。現地採用の従業員など加入対象者が少ない場合には、個人向けの医療保険に加入し、保険料を会社が支払う方法もあります。個人向け医療保険は団体医療保険に比べて補償内容も手厚いものが多い傾向ですが、保険料も高めです。補償がしっかりしているものになると30,000香港ドル以上するものもあります。

人事政策の1つと考える

2つ目のポイントは、医療保険料負担を人事政策のひとつと考えることです。 

香港では会社が従業員のために医療保険に加入するのが一般的となっており、医療保険がない会社に就職する人はほぼいないと考えておくのが賢明です。いわゆるホワイトカラーと言われる業界だけでなく、飲食業界等でも管理職・マネージャーには医療保険が付いています。 

つまり、新規採用にしろ、退職防止にしろ、人材確保のためには医療保険への加入は避けることができません。そうであれば、人事政策の一環として戦略的に保険を設定していくのが良いと言えます。医療保険料の負担を人件費の一部と考えることで、医療保険の種類や補償内容、付加する特約、サブリミット額なども決めやすくなります。

団体医療保険はリスクとコストのバランスが大切!人事政策の一環として設定を

日本の健康保険のような制度のない香港では、会社が従業員のために団体医療保険に加入するのが一般的です。海外旅行保険に加入する駐在員を除き、基本的には全従業員が加入対象です。昨今、医療費が上昇し続けている香港では、団体医療保険の保険料も増加傾向にありますから、経営を圧迫することのないように賢い加入の仕方が求められます。そのための方法のひとつとして人事政策の一環と考え、リスクとコストのバランスを最適化できる保険プランを設定する方法があります。

とはいえ、具体的な補償内容やサブリミット額の選び方、適切な保険料の目安がわからず不安という方もいるでしょう。NNIは保険ブローカーとして、お客様の立場で最適な補償プランを提案させていただきますのでお気軽にご相談ください。